さて、多くの転職希望者にとって「転職活動が短い事を願う」。しかし、転職を開始した時季により新規求人案件数に差があり転職活動期間にも影響してくる。
それより、転職希望者が目標とするどのような職種・ポジションを希望するかによって大きく転職活動期間に影響する。
今回は大きく2種類に分け、転職活動期間について解説していきます。
転職活動期間 3ヶ月以下
30代とは言っても35才未満で、専門性のスキル・経験度が高く、その専門性を活かしたスペシャリスト又はリーダー的立場のポジションを転職の目標としている転職希望者は短い転職活動で内定を得ているでしょう。
但し、転職の開始時季が新規求人数の多い時季と重なることも条件とします。
キャリアの整理
キャリアインベントリー(キャリアの棚卸し)作成と自己分析(エニアグラム等用いる)に十分時間を費やし、転職にあたり目標設定できるよう事前準備を行う。
綿密なキャリアプランニング
転職活動を始める前に、自分の転職の目標やスキルセットを明確にし、希望する職種・ポジションや業界を絞り込んでいたため、求人案件を素早く絞り込むこと。
適切な転職エージェントの選定
転職の目標となる職種・ポジションを得るために適切な転職エージェントを少なくとも3社程度登録(管理上、最大5社程度)。
予備的なスキル向上
転職活動前に必要なスキルを予め習得し、履歴書・職務経歴書や面接でアピールポイントとして活用する。
特に外資系企業への転職を希望する方は、この時期にTOEIC受験してあなたの最新スコアを得ておきましょう。TOEICの申込受付期間は1ヵ月程度あるが申込受付開始日から約2か月後に試験があり更に約１カ月後のスコアが判明するので、前もってスケジュールして行動することが肝要。
アクティブな求人情報収集
転職エージェントからの求人案件紹介にのみ頼るのではなく、ネット検索等で最新の求人案件を元に既に登録している転職エージェントまたは未登録の転職エージェントにアクションを起こす。
非公開求人案件の一部は、一部情報をマスクしてネットに公開している事がある。
転職活動期間 3ヶ月以上 1年未満
30代とは言っても特に35才以上でマネージャー職以上の上級職を転職の目標としている方で、転職活動を開始する時季が不運にも当該の求人案件が少ない場合には転職が想定以上にかかる場合がある。
当該求人案件の発生頻度
日本企業では未だ年功序列的社風が存在するゆえに上級職の求人案件はそれほど多くない。一方外資系企業ではポジションに関わらず人材は流動的である。例えば夏季または冬季のボーナス支給時期に退職者が多く発生することにより求人案件が発生する等の時季がある。これらの求人案件の発生多時季を外すと比較にならないほど新規求人案件が少なくなる。
高いキャリア要件
30代で、より高いポジションや良い労働条件(高い年収等)を転職の目標とした場合、求人企業からも求人案件に記載されている要件が高いスキルや経験を持つ事を条件としており、双方のマッチングがうまくいかない。
質の高い競争
高いポジションや良い労働条件(高い年収等)にはあなたと同様に高いスキル・経験を持つライバルとなる転職希望者が応募します。選考が厳格な事は当然の事、選考プロセスのステップ数が多くなる。このステップ数が多くなればなるほど時間を要する。
曖昧なキャリアプランニング
本来、転職活動を始める前に、自分の転職の目標やスキルセットを明確にし、定めた目標に向かって転職活動するのだが、転職活動時間が長くなり目標にブレが生じて転職エージェントを巻き込んで目標が迷路に入り迷ってしまう。
不適切な転職エージェントの選定
転職エージェントの選定基準が分からず、TV等メディアで認知度の高い転職エージェントを選び登録したところ、転職の目標実現に繋がる求人案件の紹介が少なく時間のみが経過していく。
まとめ
上記、転職活動が長期となる背景が自分でコントロールできるものは、転職活動前から適切に行動すれば長期になることはないでしょう。
しかしながら、時季による新規求人案件数は、転職希望者はなんらコントロールできません。またその事によって転職の目標を変更するのは本末転倒ですから現職就業中であれば気長に当該新規求人発生を待つしかありません。
またこのように時季により当該求人案件が少なく転職活動が進められない場合や転職活動を始めたら資格や英語力等の不足に転職活動が困難となった場合、一旦転職活動を停止する勇気も必要です。
そして、時季が変わるまたはスキル等が充実したら転職活動を再開しましょう。
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