例えば学生の頃に計画もせずに受験勉強したでしょうか?第一志望校を決めたことでしょう。学校のカリキュラムだけで大学受験対策は十分でしたでしょうか?進学塾等にかよっていませんでしたか?
転職を決断して、突然履歴書・職務経歴書を書き出す事を転職の準備と考えている方がいますが、その行為は既に転職活動の一端を行っています。
意外と多くの方が準備という行為をスキップして転職活動しています。
このように「受験」に例えると多くの方に転職活動の準備について理解を深めていただけると思いますが、転職もしっかり準備して転職活動を開始しましょう。
目標の設定
何事も行動を起こすには目標(ゴール)を設定するはずだ。
では転職における目標とは、内定を獲得する職種(業種を特定する場合もあり)を設定することでしょう。
昭和時代の高度成長期であれば終身雇用制度が維持され、有名企業に入社さえすれば、、、と考えていた世代も存在したでしょう。しかし現在終身雇用は崩壊し、欧米同様にキャリアのある人材により好条件で職を得られる環境になりました。
よって新卒で社会人になって今日までをしっかり振り返り、情報を視覚化して上で転職の目標である職種(業種)を選定しましょう。
キャリアインベントリー
キャリアインベントリーという言葉が耳馴染みない方もいるでしょう。キャリアの棚卸しという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
所謂新卒で社会人となって今日までをしっかり振り返り、これまで業務で得たスキル・経験・それらによる成果を書き出しいきましょう。
ただむやみに書き出したとしたら整理できないので、これまで担った業務を時系列に「業務内容」「ポジション(役割・役職)」「成果・実績」「取得したスキル・資格・経験」「得意分野・不得意分野」「成功体験」「失敗体験」という項目毎に書き出していきましょう。
例えば新卒後10年くらいで30才前後であれば、このキャリアインベントリーを書き出すだけでもかなりの時間を要することでしょう。中には過去関わった業務の詳細を書き出すのにドキュメントを探したりネット検索するかもしれません。
しかし、この手間が結果的に適職に合うキッカケや質の高い職務経歴書作成に役に立つことでしょう。
自己分析
通常自分自身の事を主観的に考え行動していることでしょう。
しかし、今回は転職というテーマを考えれば、自分自身がどのような職に適性があるのか検討する時間を持ちましょう。
それには主観的にではなく、客観的に自分自身の事を知ることが必要となります。
しかし、それは容易ではないので是非自己分析ツールを使いましょう。
例えば「エニアグラム」は人を9つのタイプに分け、90問の質問に答えていくことでそのどれに当たるのかを診断できるという心理テストです。ネット検索すると無料でエニアグラム診断を受けるサイトもあります。
また転職サイト・アプリで自己分析ツールを提供しているところもあるので活用してはいかがでしょう。
履歴書・職務経歴書の作成
キャリアインベントリー情報を元に履歴書及び職務経歴書を記載しましょう。
履歴書のフォームは定型化されていますが、職務経歴書は特定のフォームがないのであなた自身の特徴を表現しましょう。
また職務経歴書は応募する求人案件の職種や要件に合わせてあなたのこれまでのキャリアと親和性が高いように視覚的に工夫して作成しましょう。
活動開始時期を選ぶ
新規求人発生は通年同じではありません。
退職者が多い時季は、ボーナスを受け取った後です。その退職者はボーナスを受け取る前に退職の意思を示した者がいる一方でボーナスを受け取った後に突然退職の意思を示す者がいます。
よって退職者の後任者を補充する求人案件は夏冬のボーナスシーズン前後に大量に発生します。
また企業では新規プロジェクト、新規事業等により求人活動を行うことがあります。
そのような求人案件発生時期を狙って活動するとすれば、それに対してどれ位準備期間を要するのかを加味して活動開始する時機を定めましょう。
転職サイト登録
転職未経験または経験が浅い方は、転職サイトに登録しがちだが、あくまでも転職エージェントとのコンタクトの手段として使いましょう。
手間を惜しんで様々なサイトや転職サイトから直接応募考える事をしがちですが、そのような事は未経験ポジション等に応募して労働条件(年収)を下げる原因となりますので注意しましょう。
転職エージェントの選定・登録
転職エージェントの広告をTV始め多くのメディアで見掛けますが、多くの業種・職種を取り扱うキャリアの浅い方を得意とする転職エージェントと特定業種・特定職種・特定ポジションを取り扱う転職エージェントがあります。
例えば業種は問わないが外資系企業のみを取り扱う転職エージェントがあるということです。
そこであなたが目標とする職種(場合により業種も限定)に最適な転職エージェントを検索して登録しましょう。
また登録する転職エージェントは1社で終わらず少なくとも3社、最大でも5社ほど登録して各社と並行に活動して早く企業から内定が得られるようにしましょう。
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