転職活動を始めるにあたり、履歴書特に英文経歴書を作成または既に作成済の書類を更新することから始める方が多いでしょう。
またはこれまでのキャリアの棚卸を行い、転職先企業の業界や職種を定めることをするでしょう。
これらの行為は確かに重要ですが、効果的で実効性のある外資系企業への転職を試みるのであれば最初に起こす行動は違います。
エージェントを探す
過去に転職経験があるのであれば、エージェントと言われて違和感は多くないでしょう。
しかし、初めての転職を試みる方や転職経験は過去にあるけれどエージェントを使わず転職した方には、エージェントと言われてもピンとこないかもしれません。
ところでエージェントとは求人を出している企業と求職者を結び付けてくれる人材紹介会社のことで、厚生労働省の統計によれば2000年に5,000事業所ほど登録されていた人材紹介の事業所が2021年には28,000を超える事業所が登録されています。
一部の大手と呼ばれるエージェントは、各種メディアに広告を出していますが、大多数は大衆に対してメディアへの露出をしていません。
ではどうやってエージェントを探せばいいのでしょう。
以下に示しますが2通りあります。
但し、過去に転職経験がありその時利用したエージェントが好印象だったので、再び利用しようと考える方が多々おられるでしょう。各業界人材が流動するように人材紹介業界も人材の流動が激しく、また他の業界同様に買収や統廃合が行われており、過去のエージェント利用経験に拘らない事を勧めます。
転職サイトに登録する。
ご承知の通り、日々転職サイト数は多くなり、主要な転職サイトでさえ登録先に困るほど多くある。
しかし、ご自身の性別や年齢層または業界・職種に特化した転職サイトを見つけ出し登録しましょう。
また転職サイトに登録するにあたり、あなたの個人情報は当然ながらこれまでの職務経歴情報も登録が必要となる。
登録する転職サイトによっては、登録者の豊富な経歴を記入する欄が無い場合があるので、その転職サイトの記入欄の許容に合わせて入力しましょう。
転職サイト登録後、あなたの経歴にエージェントが関心を持てば、スカウトという形でコンタクトしてくるでしょう。このコンタクトは通常登録後2週間ほど経過したのちの事ですから、登録間もない頃にエージェントから連絡が来ないと焦らない事も大切です。
ネット検索でエージェントを探す。
エージェントの企業自らサイトを構築して、求職者を勧誘しています。
最初に伝えたい事は知名度があり規模が大きいエージェントが有能なエージェントとは限らないという事です。
例えば、リクルートエージェントは日本国内で大変知名度のあるエージェントでかつ多種多様な職種を取り扱っています。
このようなエージェントは求職者のキャリアが豊富な方、希望する年収が高い方ほど不向きなエージェントとなります。
別の表現で説明すればスーパーマーケットと専門店共にフルーツを扱っているが安価で幅広く扱っているのか、それとも高価であるが大変魅力的で贈答品として遜色ない商品を取り揃えているという違いがあるようにエージェントにも違いがあります。
よって求職者の年齢層、希望するポジション、希望する年収または業界・職種にとって最適なエージェントが異なってきますので検索等で候補となるエージェントを探しましょう。更に外資系企業に特化したエージェントも当然存在しますので検索漏れを起こさないようにしましょう。
先ほどリクルートエージェントを日本国内で知名度があると述べましたが、海外に本社を構える日本法人のエージェントが多く日本に上陸しています。
ネット検索等で探したエージェントのサイトに直接求職者情報を入力しましょう。しかし、既に転職サイトを介してコンタクトしてきたエージェントであれば二重登録になり、後日トラブルの原因となりますので注意しましょう。
エージェントのサイトに登録後遅くとも一週間程度でエージェントのコーディネータから連絡があるでしょう。
しかしながら、エージェントから関心を抱かない経歴内容であれば、あなたへの連絡がない場合がありますのでご注意ください。あくまでもあなたとエージェントのマッチングと考え、ポジティブな事柄のみを気に掛けるようにしましょう。
エージェントとの面談
転職サイトを介してコンタクトしてきたエージェントであれ、あなたが直接コンタクトしたエージェントであれ、あなたを担当するエージェントと面談する機会がアレンジされます。
ここからが本格的な転職活動の始まりです。転職未経験または転職回数に少ない方は、企業の書類選考または面接を転職活動の始まりと考えがちです。
しかし、あなたが登録後別途送った職務経歴書(英日両方)をエージェントが受け取った時点から選考が始まります。エージェントによってはサイトに登録時に最終版の職務経歴書(英日両方)を求職者がアップロードすることが登録プロセスの一部となっている場合がありますので注意しましょう。
エージェントとの初面談時に求職者は企業との面接と同様なドレスコードや態度で臨みましょう。職務経歴書では判断できない求職者の外見から受ける印象やエージェントとのコミュニケーション状況の良し悪しがそのまま求人企業に伝えられると想定しましょう。
エージェントは既に内容を確認した求職者の職務経歴書(英日両方)を元に応募可能は求人案件を紹介するでしょう。
先ほども述べました通り、エージェントの面談が転職の第一歩である始まりです。出来るだけ希望するキャリアが歩めるような求人情報を入手して転職活動を進めて行きましょう。
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