新卒から10年程経過して経験を積み、組織やプロジェクトのリーダーとしたポジションに就き始めることでしょう。
求人案件も30代以降については、リーダーシップを求める求人案件が年収の高い傾向にある。
しかし、多くの人材がポジションは与えられる物という意識が高く、リーダーシップは学生時のクラス委員のように限られた人物に与えられると考えてはいないでしょうか?
それでは永遠に社会的地位を得ることはなく、転職活動において高い年収を得ることから遠ざかる。
そこで転職活動にも役立つリーダーシップスキルの強化について解説していきます。
リーダーシップの変化
組織にはリーダーが存在し業務の目的を達成する為に働く。高度成長期から最近まで日本企業のリーダーの多くはトップダウンで指示を出し監視していた。この一方向のコミュニケーションで組織が運営される一因に日本独特の終身雇用と日本武士社会から続く主従関係があるでしょう。
しかし、日本でも終身雇用の崩壊とZ世代の台頭でリーダーに求められるスキルが変わってきた。
これまでの一方向のコミュニケーションは通用しなくなったのだ。
それはジェネラリスト養成型の日本企業にも外資系企業同様にスペシャリストで構成される組織が形成される現状に影響しているでしょう。
チームビルディング
過去のリーダーには組織のメンバーを権力で押さえつけ、現代ではパワハラと呼ばれる行為さえ横行していた。当時終身雇用が一般的であった為に転職を「脱落者」と認識していた事で我慢して自身が管理職等に上り詰める事を目指していた。所謂偽りの組織だった。
現在は価値観の違うZ世代の台頭と専門性のある人材で組織を構成する為にリーダーには、組織メンバーに共通の目標(目的またはゴール)を認識させ、各々にブレイクダウンした目標を割り当てる。その上で組織メンバーが同じ目標に向かって勤しむ。リーダーはタスク・スケジュールを管理することと場合によって組織内外で発生する問題解決に向かう。
よって過去のリーダーは一方的であったけれど、現在は組織メンバーに共通認識を持たせるために視覚的なプレゼンテーション能力が求められます。
専門性の違う組織メンバーにとって容易に理解できるような視覚的なプレゼンテーション能力を強化しましょう。
プロジェクトマネジメント
組織または特定プロジェクトを運営するにあたり、リーダーにはそのマネジメントが要求される。
このマネジメントは誰かが作成した物を管理することではない。その組織の目標または特定プロジェクトのゴールを達成するために、メンバーの選定(場合による)、計画、実行、監視・管理、終結まですべてマネジメントすることになる。
そしてリーダーはプロジェクトを計画、実行、管理する能力を磨き、成果物の品質を向上させる。
このマネジメントには多岐に渡るスキルが求められ、一時流行ったMBA取得するコースで学ぶことが最良であろう。
コミュニケーションスキル
伝統的な日本企業のリーダーでトップダウンに指示を出す組織であれば、一方向のコミュニケーションである種身勝手な手法でも通用したことでしょう。
しかし、現在リーダーに求められるコミュニケーションは双方向なものである。組織メンバーには専門性があり、互いを尊重する意識と共に建設的な意見を交わすことで組織が強固となり組織が目標とする成果の質は向上することでしょう。
良く効果的なコミュニケーションや円滑なコミュニケーション等を耳にしますが、相手のポジションに関係なく尊重した上で相手の話を「聞く耳」を持つ事から始めましょう。
また話を聞くときは「1対1」で、話を伝えるときは「1対多数」で行いましょう。
自己認識
リーダーには様々なタイプが存在する。まずは自分の強みと弱みを理解し、その自己評価に基づいたリーダーシップスタイルに沿いましょう。
リーダーの目標は組織が目標を達成させることである。これは組織メンバーから好まれる事ではない。組織メンバーからの評判等に左右され自身のリーダーシップスタイルを崩さないようにしましょう。
欧米と違い日本では直ぐに「ムラ」を形成する習慣があるようです。このような組織に派生する「ムラ」に左右されることなく組織の目標に突き進むリーダーとなりましょう。
ストレス管理
リーダーとは単なる役割の一つに過ぎません。しかし組織メンバーが各々の専門分野の業務を遂行することと違い、リーダーには組織の目標達成のためのタスク・スケジュール管理等決して予定通り進まない事が多々派生してきます。
その度に問題解決を図るもののプレッシャーやストレスも日々発生してきます。
ただ単にプレッシャーやストレスを耐えていても何ら解決には結びつきませんので効果的な対処法を身に付けましょう。
ある世界的な賞を受賞した学者は走ることでストレス解消していると話していました。あなたにとって最適な対処法を見つけましょう。
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